イントロダクション

結婚式の準備や運営は、ここ数年で大きく変化しています。AIを活用したプランニング、オンライン相談やバーチャル見学、Web招待状やQRコードを使った当日運営、さらにはライブ配信まで——デジタルはもはや「補助」ではなく「基盤」となりつつあります。

一方で、実際の現場を見ていると「部分的な導入や改善はあるものの、まだ個別業務の改善にとどまっている」という印象も少なくありません。結婚式全体を通じたDXは、これからが本番と言えるでしょう。

本記事では、国内外の結婚式業界で進むDX化の最新トレンドをまとめるとともに、残された課題と今後の可能性について解説します。

目次

なぜ結婚式業界でDXが求められるのか?

  • 需要は回復しているのに利益が出にくい
    人件費や原価が高騰し、「忙しいのに利益が残らない」状況が続いています。
  • 人材不足と属人化
    プランナーやフローリストの負担が重く、ノウハウが特定の人に依存しやすい。
  • カップルのニーズの多様化
    SNSや海外トレンドの影響で、従来の画一的な提案では満足されにくい。

こうした背景から、業務を効率化しながら体験価値を高めるDXが急務になっています。

AIプランニング

海外では、結婚式準備にAIを活用するカップルが増加。連絡文面やToDo管理、デザインアイデアまでAIに任せる事例が登場しています。

バーチャル体験の拡張

会場見学をVRで行ったり、ARで装飾をシミュレーションしたりすることで、遠隔からでも短時間で意思決定が可能に。

デジタル導線の標準化

招待状や写真共有、受付管理などがすべてオンラインで完結する仕組みが広がっています。

オンライン相談・バーチャル見学

自宅から会場見学〜見積〜契約まで完結するサービスが広がっています。

Web招待状の普及

デザイン性・機能性の高い招待状サービスが普及し、返信やゲスト管理を効率化。

ライブ配信・オンライン参列

ハイブリッド形式での結婚式が定着し、遠方ゲストも参加しやすくなっています。

ただし、こうした取り組みはあくまで「部分的なDX」であり、式場やフローリストの個別業務の効率化にとどまっている段階です。結婚式全体を通した体験設計や、属人化を解消する仕組みづくりは、まだ大きな余地が残されています。

DX化の先に残る課題

特に装花提案や打ち合わせ業務は、依然としてアナログに依存している領域です。

  • 新郎新婦ごとにゼロから作成する提案書
  • 写真探し・修正の繰り返し
  • 言葉だけでは伝わりにくく、打ち合わせが長引く

このように、スタッフの経験や勘に頼る部分が多く、属人化の温床にもなっています。効率化と体験価値向上を同時に実現できるDXが強く求められています。

HanAssistが目指す未来

私たちが開発を進めているHanAssist(ハナシスト)は、こうした課題に寄り添うAIアシスタントです。

フローリストの提案支援

テーマやカラーを入力するだけで装花イメージを自動生成し、提案資料作成を効率化。

新規来館時の提案ツールになる

新郎新婦理想に使い会場コーディネートの画像を生成し、提案することで、「この会場で結婚式をあげたらどうなるか」という漠然としたイメージを、より現実的にすることができます

新郎新婦の満足度向上

不安を減らし、意思決定をサポート。より納得感のある装花・会場選びにつながります。

HanAssistは、結婚式全体を一気に変えるソリューションではありません。しかし、装花提案や打ち合わせといった個別業務の改善ツールとして現場に導入できる存在であり、まずは一歩目のDXとして活用いただけます。

まとめ

  • 海外ではAIやバーチャル体験が浸透し、国内でもオンライン相談やWeb招待状など「部分的なDX」が進んでいる
  • しかし結婚式全体で見ると、DXはまだ個別業務改善の段階にとどまっており、大きな変革はこれから
  • HanAssistはその中で、フローリストとプランナー双方を支え、新郎新婦のイメージ共有をなめらかにするツールとして開発を進めている

結婚式業界のDXはまだ始まったばかりです。HanAssistは、その変化を後押しする存在として準備を進めています。

👉 詳しくはHanAssistサービス紹介ページをご覧ください。