イントロダクション

結婚式の装花を提案するうえで欠かせない「装花提案書」。新郎新婦に会場の雰囲気や世界観を伝えるための大切な資料ですが、フローリストや結婚式場スタッフにとっては膨大な時間を奪う業務でもあります。

写真探し、レイアウト作成、修正依頼の繰り返し…。「本当はデザインや花選びに集中したいのに、資料作成に追われている」という声は少なくありません。

この記事では、装花提案書を効率化する3つの方法とその課題、そして次世代の解決策として注目されるAI活用・DXの可能性について解説します。

目次

装花提案書が時間を奪う理由

なぜ装花提案書は、これほどまでにフローリストの負担になっているのでしょうか?

  • 写真・イメージ探しに時間がかかる
  • 新郎新婦ごとに毎回ゼロから作成
  • 修正依頼が何度も入る

結果として、本来の「コンセプト決め」「デザイン創造」よりも「資料を作るための素材探し」「修正作業」の時間の方が長くなることすらあります。

装花提案書を効率化する3つの方法

① テンプレート化で作業時間を短縮

提案書のフォーマットや、人気のスタイル(クラシック・ナチュラル・モダンなど)をテンプレート化することで、ゼロから資料を作る手間を大幅に減らせます。

よく使う写真やレイアウトをあらかじめ用意しておけば、作成時間は従来の半分程度に短縮可能です。

ただし課題もあります。新郎新婦の希望は千差万別。式場によっては「装花カタログ」がありテンプレ化が通用しますが、そうでない場合は毎回カスタマイズが必要になり、効率化の限界があります。

② デジタルツールで共有と修正をスムーズに

近年はPowerPointやCanvaなどのデザインツール、あるいは専用アプリを使って装花提案書をデジタル化する取り組みも増えています。

  • 写真をクラウドに整理して検索性を高める
  • 新郎新婦やプランナーとオンライン共有する
  • コメントを反映して即時修正する

これにより、紙やメールでのやり取りに比べて大幅な効率化が可能です。

しかしここにも課題があります。新しいツールを導入するにはフローリスト自身が学習する必要があり、現場では導入ハードルが高いこともしばしば。属人化して「その人しか使えないツール」になってしまうケースもあります。

③ AIによる自動生成・提案支援

だからこそ、いま注目されているのがAIの活用です。

AIであれば、テーマやカラー、予算を入力するだけで装花の提案例やイメージ画像を自動生成することが可能です。フローリストはゼロから作るのではなく、AIが出力したベースをもとに最終調整に集中できます。

この仕組みによって、

  • 提案書作成の時間を大幅に短縮
  • 修正対応も即時反映が可能
  • 新郎新婦に「見える形」でイメージを提示できる

といった効果が期待できます。

海外ではすでに「AI × ウェディング」「AI × フローリスト業務」の事例も出始めており、結婚式場DX・フローリストDXの次の一歩として注目が集まっています。

装花提案書DXのメリット

装花提案書の効率化は単なる時短ではありません。

  • フローリストの負担軽減
  • 新郎新婦の満足度向上
  • 結婚式場全体の業務効率化

つまり、業務効率化と顧客満足度の両立が可能になるのです。

HanAssistが目指すこと

私たちが開発中のHanAssist(ハナシスト)は、まさにこうした課題を解決するために構想されたAIアシスタントです。

  • テーマやカラーを入力するだけで装花イメージを自動生成
  • 提案資料の下地を短時間で作成
  • 会場ごとの雰囲気や資材をシステムに組み込むことで、実際の会場イメージでの提案が可能

現在はMVP開発中ですが、フローリストの「提案力を支える存在」として、現場で役立つ形を目指しています。

👉 詳細は公式サイトで最新情報をご確認いただけます。

まとめ

装花提案書は結婚式の成功に欠かせない一方で、フローリストや式場にとっては大きな負担でもあります。

  • テンプレート化(限界あり)
  • デジタルツールの活用(導入ハードルあり)
  • そして AI活用による次世代の提案支援

この3つのアプローチを組み合わせることで、装花DX・フローリストDXの実現が可能になります。

HanAssistはまだ開発段階ですが、花業界に寄り添う新しいスタンダードをつくるために準備を進めています。